二次創作小説
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KANRI

GALAXY ANGEL ― The meaning of the name ―

4話 現れる脅威 3ページ目


『敵艦先陣との距離、25000。無人なら遠慮はいらないな。攻め手は……お前任せ、でいいか?』
「……その様子だと本当に平気そうですね。了解、それで行きましょう。ふふ、私たちにとっては必勝にして無敗のフォーメーションでしたっけ。あなたがかく乱と陽動」
 ラスクにつられるようにちとせの口からはそんな軽口が飛び出していた。
『まんまと釣り上げられた連中をお前が土瓶射ち。だったな』
 不敵に口の端を歪めるラスクが容易に想像できた。
『俺が落とされないように、上手くやってくれよ?』
「はい。しかと心得ました。……速攻をかけますよ」
『ああ』

「手はず通りに」『手はず通りにな』

 ――この呼吸。本当、変わりありませんね。

『烏丸大尉。不明か――いえ、敵艦の分析、出ました。送ります』
「了解です」
 ディスプレイにブリッジから送られた数値が浮かぶ。全18隻の艦隊、艦の種類は3つ。軽装で比較的足の速いものが8。対照的に重武装で動きが遅いものが4。中間的なものが6。

 ――運用から見て……駆逐艦、戦艦、巡洋艦ですね。エトランゼの護りを考えれば先に片付けるべきは駆逐艦。……後は実際に射ち合ってみるしかない。

「後続と思しき巨大なドライブアウト反応は?」
 思考を巡らせるのと同時進行で通信を送る。
『まだ……。あっ!?予兆を感知しました』
「ドライブアウトまでの時間算出。お願いします」
『は、はいっ』

 ――緊張の色は見られるけど、バックアップも万全。

 軽く胸を撫で下ろす。

 ――少し恥ずかしかったけれど……あのお芝居も効果があったのかも。

 最前列の駆逐艦が長砲身レールガンの射程、距離12000に到達する直前、ちとせはシャープシューターのバーニアをカットする。
 艦の形状から、機関部と考えられるポイントの割り出しもすでに終わっていた。

 そして――

「烏丸ちとせ、参ります」

 サクリファイスよりも、敵駆逐艦よりも先にちとせのシャープシューターが戦端を開く。
 静かな言葉と共に解き放たれた弾丸は次の瞬間、ちとせが狙った通りの場所に命中。わずかな時間を置いて、一隻の駆逐艦が爆散した。

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