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| GALAXY ANGEL
― The meaning of the name ― 2話 天使とペテン師 11ページ目
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「さて、お腹も空いてきましたし、お昼にしましょうか」
こころなしか、晴れ晴れした表情でちとせは提案する。
「だな。シミュレーターに入ったのが昼前だから、ちょうどいい時間だろ。今日の昼飯はなんだろうな……」
「野菜炒めとナスのお味噌汁ですよ」
「は……?」
半ばひとりごとのつもりでのつぶやきに、速攻で答えが返ってきた。
「……なんで知ってるんだ?」
「献立は1週間先まで確認してありますから」
と、事も無さげに言うちとせ。呆れるべきか、感心するべきか。悩んだが、ラスクは保留することにした。
長話が過ぎたのか、ふたりが食堂に来たのは、ほぼ全ての乗組員が食事を終えた頃だった。
向かい合ってテーブルに着いたふたりの間には、真ん中に大皿の野菜炒め。白米が盛られた椀と味噌汁の椀が湯気を立て、氷水が入ったグラスにはびっしりと水滴が浮かぶ。そして――微妙な空気が漂っていた。
「あの、烏丸大尉?」
「……はい」
「どうして野菜炒めの皿が大皿ひとつなんでしょうか?それに……ふたり分にしても量が多いようにも思えるのですが」
「……私達で最後だったので……残っていた分全てを盛り上げてきたんです」
もっともな答えを返すちとせの目は、どこか泳いでいた。眼前の大皿から目をそらすように。
「では――」
一呼吸置いて、ラスクは核心を突くことにした。いつまでも言わずにいるわけにはいかない。
「この野菜炒め。どうして……赤と緑の2色だけなんでしょうか?」
「そ、それは……他の皆さんがそれ以外を優先して持っていったから……ではないでしょうか?」
「「はぁ……」」
揃ってため息をつく。メインディッシュであるハズの野菜炒めは、ピーマン&ニンジン炒めといった方が正確なシロモノだった。端々にコーンや玉ねぎ、ベーコンの切れ端等が見え隠れしているあたり、なぜだかやるせなさを感じる。
「まあ、自分はどちらも苦手ではありませんけど……どこのお子様だよ?こんな残し方するのって……」
人目が無くなるのと同時に、ラスクは素に戻った。
「ひとそれぞれ、ではありますけど。あまり褒められたことではないですよね」
ここ二日でちとせも、豹変ぶりにもすっかり慣れていたので、今さら驚きはしなかった。
「とりあえず……食べませんか?」
「そだな……」
続き
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